アートフェア東京2010 記者会見
アートフェア東京2010の記者会見に出席してきました。今年
は4月2日~4日にかけて行われる事が決まってお
り、国内外の古美術・工芸・日本画・洋画・現代美術の画廊139
軒が出展します。
やはり不況下で開催という事もあってか報道陣からの質問は多め
で、シビアな質問も聞かれました。
昨年は4万5千人と、わずか3日の開催期間で国立
美術館規模の入場者を得る「日本最大」のアートフェアという看板
を背負っているため、フェアに向けられる視線も厳しいようです。
冷え込む美術市場の閉塞感に風穴を開けるような結果になる事を期
待します。
アートフェア東京2010
4月2日~4日 東京国際フォーラム
www.artfairtokyo.com
編集部 深井

今年誕生したアートフェア「G-tokyo 2010」
1月30日・31日に、アートフェア「G-
tokyo2010」が開催されました。
参加ギャラリーは
アラタニウラノ、ギャラリー小柳、ギャラリーSIDE2、ヒロミ
ヨシイ、ケンジタキギャラリー、児玉画廊、小山登美夫ギャラ
リー、ミヅマアートギャラリー、オオタファインアーツ、SCAI THE
BATHHOUSE、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリー、TARO
NASU、ワコウ・ワークス・オブ・アート、山本現代
の15軒。どれも日本の現代美術を専門とする画廊で、国際的な知名度
を持つ画廊です。あるいは「現代美術画廊」というより、「コンテ
ンポラリー」だとか「ギャラリー」といった言葉が似つかわしいか
もしれませんね。
六本木の森アーツセンターギャラリーを会場に開催され、29日に行わ
れたプレビューも多くの人で賑わっていました。規模よりも質を重
視したこのフェアは、出展画廊数こそ少なくはありますが、国際舞
台で活躍する画廊ばかりであるため、さすがの見応え。
杉本博司、ゲルハルト・リヒター、アニッシュ・カプーアなどの有
名作家から、金氏徹平や西尾康之などの若手先鋭作家まで、誤解を
恐れず言うならば「外れなし」の出品作家陣。ただ、いわゆる横文
字で言う所の「コンテンポラリーアート」で「日本の現代の美術」
ではないといった印象。ローカリズムよりもグローバリズム、とも
言えましょうか。その分、日本のアートシーンの最先端としてより
リアリティはあるわけです。
今後の展開が注目されます。
G-tokyo2010 www.gtokyo-art.com
編集部 深井
ロイヤルパークホテルと銀座の画廊巡り
ロイヤルパークホテルでギャルリーためなが主催の食事会が開催されました。そのイベントの主旨として、アートをもっと身近に、画廊にもっと気軽に足を運んでほしいというコンセプトから立ち上がった銀座の画廊巡りがあります。本日は画廊巡りとは違い、ロイヤルパークホテルにて、ランチをいただきながら、作品を鑑賞し、アートに対する関心を深められるという場でした
。
レストラン内に並ぶベルナール・ビュッフェの作品は、大作揃いで、力強い線と独特の画風がとても印象的でした。他にも有名作家の西洋絵画が並ぶ中、美術館で食事をしているようでした。
その中の1点でヤガラを描いた作品があり、その魚を使った料理が本日のメインディッシュです。
作品と同じ食材を使い、食事をすることで、作品を五感で堪能できました。
また来月目黒区美術館ではビュッフェ展が開催されることに伴い、同館学芸員の矢内みどり先生にビュッフェの魅力と学芸員の仕事や展覧会開催までのお話をしていただきました。
今回の展覧会ではビュッフェの戦争の悲惨さや宗教性を感じさせる作品を多くみることができます。力強い作品は訴えかける力も強いと思います。
来月私も足を運びたいです。
このように美術と美食を結ぶことで、アートの垣根を低くし、気軽に楽しめる機会が増えることで、狭い美術業界のパイを広げている素敵な出会いになることを願います。このようなイベントに参加できて、とても嬉しく思いました。
伊藤
「NO MAN’S LAND」展
在日フランス大使館の旧館を会場として、約70組のアーティストが参加する「NO MAN'S LAND」展の取材に行ってきました。
在日大使館に入れる貴重な機会でもありますが、なんと言ってもそのスケールに驚きます。学校のような雰囲気の建物を、アーティストが思い思いに展示スペースとして利用していて、規模は美術館の展覧会並。
展覧会は1月31日まで。詳細は月刊ギャラリー1月号でもご紹介します。
NO MAN'S LAND
11月26日~2010年1月31日 休館:月~水、12月31日~2010年1月3日
在日フランス大使館 東京都港区南麻布4-11-44
www.ambafrance-jp.org/nomansland
深井
「マネとモダン・パリ」記者発表会
東京・丸の内の三菱一号館美術館の開館記念展「マネとモダン・パリ」の記者発表会に行ってきました。そのなかで、高橋明也館長は同展で本邦初公開となる「ローラ・ド・ヴァランス」が観られることなど、日本でマネの作品をまとまったかたちでみられる貴重な機会であることを強調。オルセー美術館の全面協力という力強いバックアップを含め、国内外の美術館や所蔵家からの協力を受け、マネの油彩、素描、版画60点余が出品されるのだという。
2010年4月6日から7月25日までと会期は少し先だが、春の丸の内界隈が文化的に盛り上がる気配を感じた。
上田
アーティストのアピールタイム
先月末10月31日にアートフェア「YOUNG ARTIST JAPAN Vol.2」に行ってきました。
タイトル通り、若いアーティストたちの作品が数多く並び、それらの勢いには頼もしさすら感じた。
フェアには多くのイベントあり、その中でもアーティストたちによるアピールタイムが目を引いた。
イベント進行のスタッフから「アピールしてはどうですか?」とマイクを渡されると、アーティストたちは作品内容をそれぞれ語っていく。
美術品を創る人たちが言葉を通して、それも面前で話すとなると、少しはとまどうかなと思っていたが、聞いている限り結構しっかりと話している感じがした。
小林達史さん(写真中央)にアピールタイム後に話を聞いてみると、彼は「技法や活動内容を話しました。
ただ欲を言えば、言葉を使わずに(作品で)伝えたいのですが、見て楽しむ段階に入った人の(作品に親しむ)手伝いにはなると思います」とこの意義を認めた。
確かに、自分の作品を自分の言葉で説明することは、大事なことだろう。
またインタビューを受けるときになんかには、この経験がいきてくるのではないかと、雑誌を作る側の人間としてはふと思った。
上田

IZU PHOTO MUSEUM 開館
先日、10月26日に開館するIZU PHOTO MUSEUMに取材に行ってきました。
静岡の暖かな気候と丘の上の静かな土地に十分に癒されました。同館はヴァンジ彫刻美術館と隣接しているので、美術品観賞に、また少し羽根を伸ばしに出かけるのに最適です。
慌ただしい出版の仕事ですが、仕事で美術館に行けるなんて役得ですね。ちょっと贅沢な一日を過ごせました。(もちろん取材もしました!)
IZU PHOTO MUSEUMは月刊ギャラリー12月号の「美術館の風景」でご紹介予定です。
深井
思いの伝わり方?!
取材をするとき、その取材相手の写真を撮ることがよくある。たいていの人は、あまり撮られ慣れていない。だから、撮ろうとすると、やや緊張した顔になってしまう。当然と言えば当然なのだろうが、あまりに緊張した顔は少し恐く見えてしまうこともあるので、掲載写真としてあまりふさわしいとは言えない。
だから次のような質問して、返答してもらっているところを撮る。 取材相手も話すことに集中するため、少しは緊張しなくなくなるというわけだ。
「この頃、いいと感じた展覧会は何かありましたか?」
美術関係者なら、何かと作品を見る機会があるので、たいていはイキイキと話してもらえる。
あるギャラリストにこの質問をすると、今年の越後妻有アートトリエンナーレに行ったことを語ってくれた。
このトリエンナーレは新潟で行われているため、国内外から多くの観客も来るが、やはり周辺地域に住んでいると思われる方も多く見られたらしい。
そんな中でも、60歳前後の年齢の方が「これは凄い」と声を上げて、作品をほめていたところを、前述のギャラリストは何度か見たというのだ。
彼はこの様子に感動したという。確かに、美術関係者以外でこの年代の人が現代美術を観ることは少ないと思う。それもほめていたとなれば、なおさら貴重な光景かもしれない。
この話を聞いて、こちらもうれしいと思えた。こういう思いの伝わり方もあるのだ。
上田
秩父の画家・浅見哲一
先日の土曜日、秩父市になる浅見哲一氏のアトリエを訪ねた。パソコンの地図で調べた目印の場所がファミリーレストランから讃岐うどんの店に変わっていて、少しまごついたが、その角を曲がると目的地のあたりに、一人の人物が立っていた。まさかと思って、それでも浅見さんじゃないかと思いながら通り過ぎて、ブロックを一周してまたその場所に戻ると、まだ、その人物が立っている。そこで確信して車を止めて窓を開けると、お互い同時にそれぞれの名前を呼んだ。こうして無事到着することができた。
約束の時間に着くことができたが、車だから、電車のように正確に到着するとは限らない。それを分かり難いということで、道で待っていてくれたことには恐縮した。最初は、一見画家風には見えない素朴ないでたちに迷ったが、これは画家・浅見哲一の作品に通じる、虚飾を排した生き方を感じさせられた。印象深い初対面だった。
11月号のClose-upの記事になります。ご期待ください。
本多